「真珠の耳飾りの少女」に会いたい!そう思ったら、
オランダ・デン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館は外せません!
コンパクトながらも、見どころがぎゅっと詰まったこの美術館は、
初めての海外旅行でも安心して楽しめるはず!
この記事では、美術館へのアクセス方法から、
チケットの買い方、絶対に見たい主要作品
そして便利なオーディオガイドの利用方法まで
初めての方でも迷わず楽しめる完全ガイドをお届けします!
2025年5月に訪れましたので詳しくご紹介していきます。


マウリッツハイス美術館とは?

どんな美術館?
マウリッツハイス美術館の名前は
ナッサウ=ジーゲン侯ヨハン・マウリッツから取られています。
このヨハン・マウリッツは現在のオランダ王家オラニエ=ナッサウ家の傍系です。
外観は当時(17世紀ごろ)の様子を残していると言われています。
外観を見ると小さい美術館のように感じますが
地下で隣接した建物と繋がっているので見た目より広いです。
主要な作品は
フェルメール 「真珠の耳飾りの少女」
フェルメール 「デルフトの眺望」
レンブラント 「テュルプ博士の解剖学講義」
などです。
この作品以外にもたくさんの有名な画家の作品が飾られています。
コンパクトな美術館ですが
見たことある!聞いたことがある画家の名前だ!
となる作品が多数所蔵されています。
17世紀のオランダ美術
マウリッツハイス美術館には17世紀のオランダ画家の作品が多数所蔵されています。
1581年に独立宣言をしたオランダですが
海上貿易で財を成した新興市民階級が絵画を愛好し、
収集・投資の対象としたため膨大な作品が生み出されました。
こうした背景をうけオランダは
美術史上類を見ないほどの絵画の黄金期を迎えました。
科学や哲学も発展したため
17世紀を「オランダの世紀」と呼ぶこともあるのだそうです。
集団肖像画「夜警」で有名なレンブラント
日常をユーモラスに描いたヤン・ステーン
フェルメールなどが同時代の画家です。

オランダを代表する画家が
同時代に活躍しているなんて
オランダの17世紀は本当にすごいですね!
絶対に見たい!マウリッツハイス美術館の主要作品
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

マウリッツハイス美術館で一番有名な作品
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」です。
「青いターバンの少女」などとも呼ばれることがあります。
マウリッツハイス美術館を調べている方でこの作品を知らない人はいないでしょう。
これほど有名なのはもちろんフェルメールの作品というのもあると思いますが
当時は1万円という安い価格で落札され
マウリッツハイス美術館により修復され
今の綺麗な少女を見ることができるという背景もあるからかなと思います。
2012年に日本に来てから1度も来ていないそうです。
2014年にマウリッツハイス美術館はこの「真珠の耳飾りの少女」を
今後一切マウリッツハイス美術館の外に持ち出さない
という決定を下したそうなので
実際に見ることができるのは
デン・ハーグのマウリッツハイス美術館のみということになりそうです。

日本の展覧会の時は凄い混雑で
全然近づけなかった覚えがありますが
ここでは間近でじっくりゆっくり見ることができました。
レンブラント「テュルプ博士の解剖学講義」

オランダの画家といえばこのレンブラントも外せません。
「夜警」はアムステルダムにありますが
こちらの集団肖像画の1つ「テュルプ博士の解剖学講義」を
マウリッツハイス美術館で見ることができます。
実際の人体とは矛盾する箇所もあるようですが
実際にこの作品を間近で見ると腕の筋肉や筋の精巧さには驚きました。
周りに誰もおらず本当にゆっくり見ることができました。
日本にもし来てもこれほどゆっくり間近で
見ることはできないだろうなと思います。
他のおすすめ作品
フェルメール「デルフトの眺望」

フェルメールは室内の様子を多く描いた画家として知られていますが
こちらは珍しく風景画です。
マウリッツハイス美術館があるデン・ハーグから
この作品の舞台であるデルフトは電車で15分ほどで到着するので
この作品を見た後デルフトまで足を伸ばすと
また違った感想が生まれそうですね!

今回の旅行期間では行けませんでしたが
デルフトも訪れたいなと思います。
ルーベンス「夜」

オランダ絵画の巨匠ルーベンスの作品です。
『フランダースの犬』のネロが亡くなった時に見ていた絵が
ルーベンスが描いた「十字架降下」です。
ですのでルーベンスという名前は聞いたことがある人が多いと思います。
ルーベンスの明暗効果がすごく表れた作品に感じます。
ファブリティウス「ゴシキヒワ」

ファブリティウスはレンブラントの弟子の1人です。
デルフトでの爆薬庫が爆発する事故(1654年)で若くして命を落とした画家です。
この火事で多数の作品が焼けてしまい
現在ファブリティウスの作品は10数点と言われています。
この数少ない作品の中1枚をマウリッツハイス美術館で見ることができます。
ヤンステーン「親に倣って子も歌う」
写真は撮っていないのですがこちらの作品も見ることができます。
オランダではことわざを絵画の主題にすることも流行っていたようで
こちらの絵画もその一種です。
日常の風景をユーモラスに描くヤンステーンの作品は
私は個人的に大好きです。
その他にもたくさんの作品が飾られています。
※マウリッツハイス美術館所蔵の絵画であっても
時期によっては他の美術館に貸し出されている可能性もありますので
ご注意ください。
建物の魅力
所蔵されている作品はもちろんですが
元は貴族の邸宅だけあって建物も豪華です。
今回訪れて感動したものを紹介いたします。
明かりをもつ手

他の建物で見たことのない装飾です。
不気味だけど面白くて思わず写真をとりました。
赤い階段の間

階段を登り2階に到着するとこの赤い階段の間が現れます。
この豪華さには圧倒されました。
左右の豪華な絵画・天井など見るところがおおすぎて
ここをみるだけでもすごく時間がかかりました。
この豪華さはぜひ現地に行って体感してみてください。
マウリッツハイス美術館へのアクセス方法
デン・ハーグ中央駅(Den Haag Centraal)から

デンハーグ中央駅からは徒歩10分で到着します。
またトラムでも行くことが可能ですが
美術館の最寄りの停留所(SpuiかKorte Voorhout)から徒歩5分なので
合計8.9分ぐらいはかかります。
トラムを待っている時間、停留所からの時間を考えると
デンハーグ中央駅からは徒歩で行った方が節約にもなるし早そうです。

アムステルダムへ向かう帰りは
デンハーグ中央駅から帰りました!
デン・ハーグHS駅(Den Haag HS)から

デン・ハーグHS駅からは徒歩22分かかります。
トラム(1、9、16)に乗車しCentrum停留所かKalvermarkt-Stadhuis停留所で下車します。
この停留所からは徒歩5分で美術館に到着します。
トラムの乗車時間と徒歩を足すと合計11分か12分くらいかかります。

私たちはキューケンホフ公園終わり
ライデン駅から向かいましたので
デン・ハーグHS駅に到着しました。
スキポール空港からのアクセス
スキポール空港からは鉄道にのって
デンハーグ中央駅かデンハーグHS駅どちらにも行くことが可能です。
デンハーグ中央駅までは電車で約20分
デンハーグHS駅までは電車で約30分です。
もしデンハーグで宿泊する予定なら
宿泊先に近い駅を目指すといいと思います。
チケットの買い方:事前予約のみ
事前オンライン予約方法
マウリッツハイス美術館は事前予約のみです。
予約は公式HPから行います。
ミュージアムカードを利用する方も
時間帯のみ公式HPから予約しましよう

公式HPからチケット購入の方法
1.公式HPへアクセス

こちらが公式HPです。

ここを押すと言語を選択することが可能です。
2.入館券を予約をクリック

言語選択のすぐ隣、入館券を予約をクリック。
3.必要な枚数をチェック

大人・子供や必要枚数を選択。
ミュージアムカードを利用する方はここで
Los tijdslot(別時間帯チケット)という箇所を選択します。

ここを選んで必要枚数を選択してください。
4.日程・時間を選択

カレンダーとその下に時間帯が表示されているので
訪れる日程・時間を選びます。
5.個人情報を入力

名前・電話番号・住所などを入力します。
チケットはメールで届くので
メールアドレスは間違えないように注意してください。
6.支払い方法を選択
クレジットカードなどで支払います。
ミュージアムカードの方は支払う必要がないので
請求金額は0円になっているはずです。
途中寄付のご案内があると思いますので
寄付される方はそちらも選択してください。
クレジットカードで支払う方は為替レートにも注意してください。
カード会社の独自レート+手数料がかかってくるので
レートがめちゃくちゃ悪くなりがちです。
実際私達もクレジットカードで支払った後レートを見てみると
1ユーロ162円のときに168円で決済されていました。
そこから色々調べてSony Bank WALLETにたどり着きました。
事前に外貨を買ってそれを決済に使えるので
1ユーロが何円になるかわかった状態なので安心です。
気になった方は一度調べてみてください。
7.メールが届く

このようなおしゃれなメールが届きます。
私は不安なので一応紙に印刷して持っていきました。
携帯でメールを見せるだけでも問題ないです。
旅行サイトで予約
kkdayやklookなどでもマウリッツハイス美術館のチケットは予約可能です。
kkday→マウリッツハイス美術館入場券
klook→マウリッツハイス美術館 入館チケット(オランダ)
値段は2つともそれ程差はないです。
こういったところで予約するメリットは外貨変動のリスクがないということです。
日本円で決済されるので1ユーロいくらか心配する必要がないです。
またそれぞれのサイトのポイントがたまるのでその点でもいいかもしれません。
料金体系

マウリッツハイス美術館の入場料をご紹介します。
大人 20ユーロ
子供(18歳まで) 無料
学生 13ユーロ
この学生が日本の大学の証明書でもいけるのかがわかりません。
公式HPには学生証(MBO/HBO/WO)という記載がありました。
18歳までは無料なので高校3年生までは無料で入館できます。
※2025年6月現在
最新情報は公式HPをご確認ください。
特典
写真のチケットは、Prince William V Gallery(ウィリアム5世ギャラリー)という
デ・プラーツ広場近くにあるギャラリーのチケットです。
マウリッツハイス美術館に入館した日のみ有効な無料チケットです!
私達もマウリッツハイス美術館終わりに行こうと思っていましたが
開館時間は17時までのことで、急いでいきましたが
間に合わず入ることができませんでした。

閉館5分前だと、さすがに入れてもらえませんでした。
便利に作品鑑賞!オーディオガイドの活用術
公式アプリのオーディオ
マウリッツハイス美術館には公式の無料アプリがあります。
そちらをダウンロードすると無料で日本語のオーディオガイドを楽しめます。

こちらのアプリをダウンロードします。
アプリ検索で『Mauritshuis』と検索すると出てきます。
もし2人で美術館にいくならこういう分岐ケーブルがあるといいですよ!
2人で同時で聞けますし、携帯1個で大丈夫なので
もう1人の携帯を充電もできるので旅行中に最適です!
あとオーディオガイドを聞いているとあっという間に充電がなくなるので
モバイルバッテリーは必須です!
オーディオガイドの注意点として
絵画に番号が振られているのですがそれを検索しても出てこなかったりしました。
反対にオーディオガイドマークが無くても検索すると出てきたりしたので
気になった絵画は片っ端から検索するといいです!
現地のオーディオガイド
マウリッツハイス美術館でもオーディオガイドを借りられます。
料金は2.5ユーロ(約403円)
日本語があるかは分かりません。
アプリだと無料で聞けるし日本語なので私はアプリをオススメします!

マウリッツハイス美術館に行く前に聞いておくと
予習にもなっていいですよ!
マウリッツハイス美術館を楽しむためのQ&A
鑑賞にどれくらいの時間が必要?
私たちは2時間45分かかりました。
これはせっかく来たからには全部の絵画の説明を聞きたい!という気持ちがあったので
オーディオガイドをほぼすべて聞いてこれぐらいかかりました。
普通の人は1時間から1時間半ぐらいで見てまわれると思います。
多めに見ても2時間あればいけると思います。
写真撮影はできる?
写真撮影は可能です!
もちろんフラッシュ・自撮り棒・三脚は不可です。
しかし動画の撮影は禁止です。
手荷物は預けられる?
手荷物は預ける必要があります!
必ず入館する前にクロークにあずけます。

入り口すぐのカウンター横にあります。

こちらを受け取って入館します。
水も持ち込み不可ですのでチケット・携帯ぐらいで入館します。
美術館内にカフェやショップはある?
美術館内のレストランでランチを食べました。

この記事でマウリッツハイス美術館のレストランを紹介していますので
よろしければあわせてご覧ください。

ショップはレストラン下にあります。
クローク横にあります。


マウリッツハイス美術館ではこちらの絵本を購入しました!
めちゃくちゃかわいらしい話で閉館後のマウリッツハイス美術館を探検する
マウリッツ・マウスのお話です。

このマウリッツ・マウスはマウリッツハイス美術館への
行き方案内にも描かれています。
まとめ
今回はオランダのデン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館について紹介しました。
オランダにはたくさん有名な画家たちがいますが
レンブラント・ヤンステーン・フェルメールなどの
オランダを代表する絵画を一気にみることができるこの美術館は
オランダに行くならぜひ行ってほしい美術館です。
アムステルダムからでも日帰りで行ける距離ですので
ぜひ足を伸ばして行ってみてください!
初めてのオランダ旅行のハイライトになること間違いなしです!
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