待ちに待った北海道旅行。
美味しい海鮮に、雄大な自然、そして温泉。
心躍らせながら伊丹空港へ向かった私を待っていたのは、幻想的な北の大地……
ではなく、「濃霧」という名の高い壁でした。
「飛行機、飛ばないかも!?」
そんな不穏な通知から始まった旅は、空の上での決断、想定外のルート変更、そして深夜の駅への到着。
まさに北海道の厳しさと面白さを凝縮したような、初日のドタバタ劇を振り返ります。
Klook.com旅の始まりは「欠航」の予報とともに
「ついに、北海道へ!」 そんな高揚感に包まれていたのも束の間、
出発地の伊丹空港へ向かう道中で、スマートフォンに一通の通知が届きました。
『釧路空港、濃霧のため欠航の恐れあり』
……えっ、嘘でしょ? その文字を見た瞬間、一気に頭が真っ白になって、めちゃくちゃ焦りました。
ホテルも現地の予定も全部予約済み、今さら「やめます」なんて選択肢はありません。
「もう、こうなったら空港に行くしかない!」
「行けばなんとかなるはず。飛ぶに決まってる!」
半分は自分に言い聞かせるような気持ちでしたが、
なかば強引にテンションを立て直して、私はそのまま空港へと向かいました。
まずはラウンジで一休み

空港に着いて、まずは大きな荷物を預けて身軽に。
「本当に飛ぶのかな……」とソワソワする気持ちを落ち着かせるため、まずはカードラウンジの「ラウンジオオサカ」へ向かうことにしました。
ここは保安検査場の外(制限エリア外)にあるので、チェックインを済ませてから立ち寄るのにちょうどいいです。
無料のソフトドリンクをいただきながら、まずは一息。
さっきの「欠航するかも!?」というパニック状態を一度リセットして、1時間ほどゆっくり過ごしました。
少し気持ちに余裕が出てきたところで、いよいよ保安検査場を通って、制限エリア内へと移動します。
伊丹空港の定番、道頓堀今井のうどんで腹ごしらえ
保安検査を終えて制限エリアに入ったら、次のお目当ては伊丹空港の定番「道頓堀 今井」さんです。
この時点でもまだ「飛べるかどうか」は怪しい状況でしたが、
空腹のままでは良い判断もできない!ということで、しっかり腹ごしらえをすることにしました。


注文したのは、おうどんと親子丼とお稲荷さん。 これがもう、めちゃくちゃ美味しくて……。
今井ならではのお出汁の香りが五臓六腑に染み渡ります。

そしてここで、ちょっと嬉しい発見が。
万博のチケットを提示するとビールが割引になるということで、景気づけに1杯いただくことにしました。
冷えたビールを飲みながら、「この旅はどうなるんだろうなぁ」と思っていました。
釧路上空、二度のトライ。そして「新千歳」へ
1時間ほど遅れて、ようやく飛行機は出発。
でも、機内アナウンスでは「天候次第では伊丹に引き返すか、新千歳空港に向かう可能性があります」との放送が。
……うん、まだ全然安心はできません。
それでも、まずは飛んでくれたことに一安心。
「とにかく、伊丹に引き返すことだけは避けたい!」 そんな祈るような気持ちで、機内の時間を過ごしました。

釧路の上空に差し掛かると、窓の外はびっくりするほど真っ白。
機体はなんとか着陸しようと2回ほどトライしてくれましたが、
やっぱり視界が悪くて危ないということで、断念。
結局、目的地を新千歳空港に変更して着陸することになりました。
本来の目的地ではないけれど、それでもここはもう北海道。
「伊丹に戻るよりは全然いい! ひとまず上陸できるなら良しとしよう」 と、なんとか前向きに気持ちを切り替えることにしました。
新千歳から釧路へ、4時間の鉄道大移動
新千歳空港に無事着陸。

飛行機を降りると、そこにはANAのスタッフの方が待機していて、釧路へ向かう乗客のために特急券のチケットを配布してくれていました。
新千歳空港について釧路までどうやって行こうか考えていたのでチケットが用意されていてほっと一安心しました。

チケットを受け取って、まずは「みどりの窓口」へ。
無事に座席を確保して、「これなら何時までに戻ってくれば大丈夫だね」と家族とこれからの予定を確認。
ようやく一区切りついたところで、「よし、とりあえず晩御飯を食べに行こう!」と空港内へ繰り出しました。
本来の目的地まではまだ遠いけれど、せっかく北海道に降り立ったんだから、やっぱりここは海鮮が食べたい!


空港で駆け込んだお店で海鮮丼を口に運ぶと、その鮮やかな旨みに、
不安で固まっていた心がようやく一息ついた気がしました。
20時発の最終特急。揺られて辿り着いた深夜の釧路駅

いよいよ、20時前発の釧路行き最終列車に乗り込みます。
「これに乗れば、今度こそ本当に釧路へ行けるんだ……!」
飛行機の欠航に怯えていた数時間前を思うと、座席に座れただけで「ようやく報われた」という嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

新千歳空港でちゃっかり購入しておいたビールをプシュッと開けて、ひとりでお疲れ様の乾杯。
窓の外はもう夜の闇に包まれていて、残念ながら北海道らしい風景は何も見えません。
でも、目的地へ向かっているという安心感のおかげか、
ビールの酔いも手伝って、気づけば4時間の長旅もいつの間にか眠りの中へ。
ガタンゴトンという揺れに身を任せ、釧路駅に到着したのは深夜の0時ちょうど。
駅のホームに降り立ち、ようやく「たどり着いた……!」という達成感に包まれました。
天国から地獄へ? 涙のチェックイン
深夜0時、ようやくホテルにチェックイン。
実は今回のホテル、ウェルカムドリンクでアルコールが飲み放題だったり、大浴場があったりと、すごく楽しみにしていた場所だったんです。
「4時に着いていたら、今ごろほろ酔いで温泉に浸かっていたはずなのに……」
そんな未練が頭をよぎりますが、ロビーはすでに静まり返り、もちろんサービスもすべて終了。
楽しみにしていた分、ロビーの暗さが心に突き刺さります。
大きなお風呂で足を伸ばすことも叶わず、部屋にある狭いユニットバスで、申し訳程度に汗を流すしかありませんでした。
「いや、でも、まだ明日があるし。明日のノロッコ号を全力で楽しめばいいよね!」
そう自分に言い聞かせ、なんとかショックを飲み込んで眠りにつくことに。

波乱万丈すぎた1日目。
この時はまだ、翌日のノロッコ号でもさらなる試練が待ち構えているなんて、夢にも思っていませんでした……。
ようやく釧路にたどり着いた1日目。 でも、本当の「試される大地」の洗礼は、2日目のノロッコ号で待っていました。 [【2日目】釧路はどこまで厳しいの?ノロッコ号での雨と地震、深夜の乾燥機パニックまで]
▼北海道旅行で宿泊したホテル一覧

・支笏湖で宿泊した1日目のホテル

・支笏湖で宿泊した2日目のホテル

・札幌で宿泊したホテル


